HAPPYに生きよう

HAPPYに生きよう~!みんな大好き。大好きすぎていっぱい話しすぎてしまう私が、聞き上手でいられるために開設したブログ

雨のち、あおいそら 3

幼いころ、いとこの家に泊まるたび、

目覚めたときのいとこの、少しポカーンとした

なぜここにいるの?そう言いたげな目線に

私はいつも、戸惑った。

目が覚めたら、そらもそんな目で私を見るんじゃないか

ママは?っと、泣くんじゃないか

 

そんな心配をよそに、そらは機嫌よく目覚めた。

 

公園へ行った。

滑り台をした、何度も何度も。

公園のすぐ横の高架を電車が通る。

滑り台の上で、そのたびに大歓びした。

 

うちのそばは、高架から地上の線路になる少し手前なので

高架が低い。

その下をくぐるときに電車が通ると

ものすごい爆音!

 

こわ~い~っと、抱っこしてくぐり抜ける。

 

踏切のそばで、また電車を眺めた。

ここは、金網越しにものすごい近距離を電車が走る。

そして、京急はめっちゃスピード出すんだよね。

スピード落とさずに各駅停車の駅を通過して行くんだ。

 

そらは悲鳴をあげてしがみついた

こわい!!!!

 

うちは踏切も近いし、怖いくらいでちょうどいいのかもしれないが。

 

 

昼寝から目覚めると

 

初めてご機嫌斜めになった(笑)

何をしても気に入らない

YouTubeも、何を見ても違うという

 

でも、今思えば

あの時の私にはそらのことばは、よくわからなかった。

何と言ってるのか、何が見たいのかも

 

それでも、

 

じゃぁもう帰る?っと、聞くと

かえんない!って言う(笑)

 

いったいいつまで遊ぶつもりなのか。

 

京急に乗った。

ホームでは、手をつなぎ、おとなしく電車待つ。

通過電車は早くて怖い、それをさっきから体感しているから。

 

電車が来た、一番前に立ち

抱っこして、運転手さんや

前方に広がる線路、信号、見ながら乗った。

 

電車を降りて、階段を降りるときにも

上を走る電車の爆音にまた驚いて

電車こわい、っと・・

 

ロータリーを歩きながら、コンビニに入ったけど

買いたいものはみつからない。

 

おめあてのアンパンマンチョコ以外のお菓子には

一切の興味を示さない。

じゃあ、おうちの近くのセブンイレブン行こうねっと、店を出た。

 

でも、きっと、そらは、これはまだ二人でお出かけしていると

思っていたのだろう

 

駅の向こう側のバスターミナルに着いたとたん

抵抗し始めた

 

バス、のんない。

バス、バイバイ

こうえん、こうえん

 

ここは、家に帰るバスに乗る所ってわかったみたいだ。

 

ママ待ってるよ、とか、何を言っても聞かない。

こっち、こっち、っとそらの言う方行くと

アンパンマンのガチャポンがあった。

 

バイキンマンが出てきた。

それを持って、どうにかバスに乗り込んだけど、

 

だっこ、

たっち、

あっち、

そらはバスの前の方を指さしてきかない。

少しすいた時に前の方に行って座ったけど、

そらはさらに前方を指さす。

 

あ~そうか、

さっき、電車の中でしたように、だっこしてバスの前、

運転手さんの横に立ちたいのだ。

 

でも、バスのそこは出入口だから無理だ。

そらは、怒って帽子を投げた。

 

バスを降りると、そらはまっすぐに、セブンイレブンに向かう。

さっきの私の言葉を、ちゃんと覚えている。

 

狭い店内の、レジに並ぶ人の列の合間を抜けて

目的のものを探すそら。

 

並んでる人たちが、にこにこ見守る

そして、見つかった?よかったね!

っと、声をかけられるそら(笑)

 

そして家の建物の前まで来ると

また拒絶する

 

あっち!あっち

 

泊まって遊んでもまだ遊び足りないのだ。

 

ここまでかえんないを言いつづけるとは

 

泣いたらタクシーで送ってくればいい

 

そう思って連れ出したそらだけど、

最後の最後まで、帰りたがらないとは

本当にびっくり。

 

家に着いて

そらが、ちゃんと歩くし、

ちゃんと寝るし、本当にびっくりしたと

ママに報告する。

 

ママは

大丈夫だろうな~っと私は思ってたよ、

ねぇ~あなたの話をしてるのよ、わかってる?

 

そらは、得意げにふふ~んと笑っていた。

 

 

あいつ、外泊満喫してただろ。

ママ(私)と同じ双子座だから、

興味の方が大きいんだよ。

 

帰るとりえがそう言った。

 

そして、さらに

そらが泊まりに来てくれるなら

そらがママを遊んでくれるなら

もう期待されなくてすむからよかった~。

っと、りえ

え?そこ?

 

果たしてそらは、

 

また泊まりに来るのか?

 

りえは、そら用のスリッパと、お風呂のおもちゃを

すでにネットで注文していた(笑)

 

 

 

 

 

 

雨のち、あおいそら 2

私にとってのそらは、

永遠の片思いみたいな存在だった。

どんなに愛しくても、ママやパパにはかなわないし

なかなか会う機会もないし・・

 

それなのに今、かっぱを着て雨の中

二人でバスを待つ、予想外の展開・・・

 

バスに乗る。

雨はけっこう強く降っていて、雨粒で外の景色も見えない。

道も混んでる。そらは、眠ってしまった。

 

あ~これは、バスを降りたら抱っこしてタクシーだな。

 

ところがだ

バスを降りると、元気いっぱい

ゴーゴー!っと、走り出した。雨の中(笑)

 

バスターミナルから駅を通り抜ける。

これなら歩いて行けるかな?

かっぱのフードをぷいっと脱いでしまうそらに

私は傘を傾けながら、

駅から15分の道を、だっこ~!とも言わずに

歩き切った。

 

部屋のドアを開ける・・・

 

え?なんでそら、連れてきちゃったの?

どうするの?

 

りえが言う。そりゃそう・・

今まで、そらが私に特別なついてるとは思わなかったし。

この家に来たのだって1月以来だ。

 

果たしてそらは、自分が泊まりに来たとわかっているのだろうか

ママがあとで迎えに来るって思ってないかな?

ご飯を食べ、お風呂の用意をした。

自分が家に帰ると思っていたら

お風呂入らないって言うかもな・・・

 

そら~!お風呂入ろ~!

 

わ~い!

そらは大喜びでお風呂場の方へ来た。

初めて一緒に入る、

そらが普段どんなふうに入ってるのかさえ知らないのに。

 

シャワーを出して、

そら自分でお顔洗える?と聞くと

そらはいきなりシャワーの下へ行き頭から浴び始めた。

 

平気なのか!それなら・・

私はシャンプーをつけて

フェレットを洗う時の要領で、そらの頭を洗った(笑)

 

湯舟ではしゃぐ、そら。

お風呂から出たがらなくて困った。

 

泣いたら送って行けばいいと思っていたそらは

順調にお泊りのミッションをこなしていく

泣いてだっこして、泣き寝入りかなと思ったけど。

 

新しいおもちゃ出してあげるから

それで少し遊んだら、寝ようねって、言ってみた。

そして、少し遊んだ後に電気を消し、抱っこして

明日また起きたら、遊ぼうね

いっぱい遊ぼうね

 

話しかけながら、ふとんに下すと

そのまますっと眠った。

 

なにもかもが驚きだ。

そして、そらと一緒に眠る日がくるなんて

なんて幸せなんだろう。

 

 

雨のち、あおいそら 1

私の人生に、そらがやってきた。

2020年秋。。

雨の降る夕暮れ、そらも行く!

そう言って大急ぎで支度をし

私の家に泊まりに来たのだ。

 

本当に一人で泊まれるのか

半信半疑だったけど。

靴下をもって急いで玄関まで追ってきたそらに

「行くならオムツとお着換え持ってきて」

そう言うと急いで部屋へ戻って行く。

あ、本気なのか(笑)

 

泣いたらタクシーで送ってくればいいし

お泊りの練習、試しに連れて行ってみよう!

と、私は提案する。

何かあった時のために

何もない今日、練習を。

 

元々、晴れたら遊びに行くと連絡をもらい

雨が降ったから、私が来たのだ。

それなのに、雨の中、かっぱを着て

ついていくって言う、そら。

 

二人で出かけたことなんてない、

数か月に一度しか会ってもない、

そらに何ができるのか

そらの扱い方だって

本当はよく知らないのだ。x

 

予期せぬ展開にわくわくする

あ~

これだから人生って楽しいんだな。

 

一ヵ月ほど前から

私は家じゅうの掃除をし、断捨離も?

 

それをほぼ終えたころ

日曜日に遊びに行ってもいい?って連絡が来たのだ。

掃除をするといいことがあるって本当だな!ってその時思ったよ。

そして

一人でお泊りに来るなんて言う想定外のイベント

掃除が完璧にできてなかったら

2歳児を一人で泊めるなんて無理だったし

 

何か良い気が廻り始めたのかなって思った。

 

 

 

こ~ゆ~こと

一年も更新してないなんて、気づかなかった。

この一年って、なんていろんなことがあったんだろう。

私たちは一年前には想像もできなかった、「今」を生きてる。

 

私の大好きだった音楽は、

インディーズのバンドのみんなは、

活動の場を失ってしまった。

また、ライブハウスで、音楽を聴ける日はくるのか

 

帰り道、HAPPYシャッフルで聴いてたら

あやべのフェスを思い出した。

いつもそう、夜道で聴いたら、必ずその場面がよぎる。

夕暮れの荘厳な空気の中CYM

アリクの前に飛び込んでマイクを奪って歌ったリク

あれは、サイコーにカッコよかった。

急に涙があふれてきた。

 

何も更新されなくなってるSNSが切ない。

なんでもいい、近況を知りたい。

早く音楽やりたい!って、思っていてほしい。

 

この、先の見えないセカイで、夢をあきらめないでほしい。

 

私は今、もしも数年前なら耐えらないんじゃないかと思うほど

仕事と家の往復だけで生きてるよ。

 

行きたくて迷ってた映画も、結局行かなかった。

ライブハウスにだって、怖くて行けない。

 

自分の居場所を守るのに精いっぱい。

 

なぜなら、私の派遣されてる会社も、別会社になった。

そして、コロナでもなくならない職業!と思っていたら

人件費抑えたいという、まさかの要望??

4月から別会社になったから、派遣の抵触日もそこでリセット!

っと、喜んだのもつかのまだった。。

必要な人材でいなければ。。。

 

コロナの第一号にだけは、なりませんように。

 

ヒカリの世界

 

父が亡くなって2週間が過ぎた。

 

先週はHAPPYのLIVEがあり

同窓会もあった。

私、喪中なのかなと思ったけど

 

一日一日を楽しんで生きようと言ってた父だ

きっと、行ってきていいって言うに違いない(笑)

それに、来週はサマソニもある。

 

HAPPYがCDを出した。

8日のLIVEは直前にアップされたものだったから

ファンは少なかったけど

音楽関係者がたくさん来ていた。

 

サイケデリック全開のLIVE

安らぎ、心地よい浮遊感

そして言い知れぬ懐かしさ

何回か泣きそうになった。。

それは、生と死を超越したヒカリの世界から

鳴り響く音楽のようだ。

 

すごいLIVEだった・・・

 

でも、本当にそのすごさを実感したのは

翌日、歌詞を改めて読んだときだ。

 

ずっと好きだったWOWWOW

 

前の晩、ライブハウスに着くと、階段の下から

WOWWOWのコーラスが響いてきて

嬉しくなった。

 

「し~っ!あんまり大きな声出さないで」

のような声が聞こえてきて。

彼らは、ついたての陰で、本気の音合わせ中だった。

いくらついたてがあったって

コーラスは隠れないよ?(笑)

 

ひよこのかくれんぼの唄が頭をよぎって

ひとりにやにやしてしまったけど

 

WOWWOWの歌詞の意味を知った時

直前まで音合わせをするほど、ソコは、このLIVEの

大切なところだったのだなぁと実感した。

 

アカペラで聴いてもきれいな響きだった。

 

この曲の原型ができた何年も前から

こんな壮大なことを彼らは唄っていたのかと思うと

尊敬すら覚える。

 

 

HAPPYの新譜

HIGH PLANET CRUISE

CD全体の壮大な世界観

 

HAPPYが唄う

PINKやGOLDのヒカリにあるれた心地よい世界

 

いつかそこにたどりつけるのだとしたら

 

今はがむしゃらに生きよう

休むのは、その時からでいい

って思えるほど、心地よいその場所には

 

HIGH PLANET CRUISEが流れている

 

これは、とてつもないアルバム

目を閉じて目の前に広がるその壮大な世界

 

見えないものを見せてしまうくらいの

壮大な音楽

 

みながそれぞれに自分の中にずっと持っていたイメージで

その世界を思い描く

 

 

土曜日、地元で同窓会があり

肉親を亡くしてるのは、私だけではないことを知った。

私だけの悲しみではない。

誰もが、その悲しみを乗り越え

そして誰もに、いつか訪れることなんだと

改めて実感した。。。

 

きっと

 

私にとって、人生のこのタイミングで

このアルバムに出会ったことは

 

とっても意味のあること

 

父は今 ヒカリに包まれて眠りについているのだと

そう思えたから

 

ありがとう

 

素敵なアルバムをありがとう。。。

記憶

3年前の夏

 

いつものようにりえと実家に行く。

父はすこし、おかしくなっていた。

3月におばさんの葬儀があったときも、

弟の香典袋を何枚も書いていたり

ちょっとおかしいと笑ったけど・・。

 

一晩中引き出しのかたずけをしていたり

山車がくるから渡すとご祝儀袋を何枚も書いたり

どうも眠らなくても平気だったりするらしい。

 

ずっとりえと話をしながら

りえは、

「え?おじいちゃん、ふつうだよ?」

 

そう言っているときに

 

「りえにこれをやろう」

と、束ねたダイレクトメールの束を渡し、

 

「こんなものいらないよ~」

 

そんなふうに笑ったのが最後だった。

 

水頭症の手術を機に、認知症は一気にすすんでしまった。

 

次に会いに行ったときは、もう私のことはわからなかった。

 

私を、岐阜にいる妹だと思っているようだった。

 

 

その数年前、認知症になりかけの義父に会ったときは

数日辛かった、彼は何度も泣いていたからだ。

 

だけど、私の父は、わけのわからない、つじつまのあわないことを

なにやら言っては笑い、とっても楽しそうで。

もう、彼は別の世界に住んでいるのだと思った。

 

だから悲しくはなかった。

 

「私の父は、ハッピーワールドに住んでいる」

 

誰かに近況を聞かれると

私はそう答えた。

 

寂しくはなかったけど

 

父の記憶の中に「まゆみ」という

存在はないのだろうか

私という存在は・・

記憶とは何なのだろうと

よく、想いを巡らせた。

 

私の別れた主人の父は

認知症になっても、私を覚えていた。

そして、施設の人に、妹だと言い、

自分の息子の名前を口にすることはあっても、

そこには、私との関連性は何もないかのようだった。

そして、よくごはんを食べたり、会いに行っていたりえのことは

まったく、覚えてないのだ。

りえは、ね~どうしてママだけわかるの?と怒っていたけど。。

私が妹なら、孫は存在してないな(笑)

それとも、息子の離婚は受け入れたくない悲しい記憶だったのだろうか。

 

まゆみは妹だよ、と言われ

私は、可愛がられていたのだと、改めて思った。

親しく愛しい存在だという記憶・・。

 

父は、施設でもアイドルだった、他の人に比べて反応が明らかに楽しい。

そして、習字は上手いままだった。

香典袋を何枚も書いてたくらいだから、

筆で字を書くのはホントに好きだったんだろうな~。

 

意味のあることは何も言わないのに、

身体は、覚えているんだね。

 

わたし、という存在は、まゆみでもなく、妹のとみこでもなく

 

見知らぬ人になった。

 

いつか、会いに行って、弟が席を立った瞬間

 

父はそわそわ落ち着かなくなり、

 

知らない人の中に置き去りにされたと思ったのだろう。

 

弟のことも、よく来てくれる人、のような認識になっていたようだ。

 

最後に弟が会いに行ったとき

弟の言葉は、父にどう届いたのか

 

身体という入れ物の

脳という機能はおかしくなったとしても

魂のレベルでは

 

ちゃんと、伝わっているんだよね?

 

動かなくなった、身体という入れ物

入れ物がなくなって自由になった父には

 

どこでいつ話しかけても、

 

気持ちは届くのかな。

 

 

おとうさん、

川崎は今日は祭りの最終日だよ。

家の前を、稲毛神社の神輿が通って、

やっと、川崎に引っ越してきた実感がわいた。

 

神輿主体の祭りには珍しく本物のお囃子だった。

真夏の祭りは大変だろうなぁ。。。

 

 

永眠

梅雨が明け、猛暑日に入った先週の日曜日

 

父が亡くなった。

 

2か月くらい前かな?物が呑み込めなくなって

入院したと知らせが来た。

喉の病気なのかと最初は思ったけど

認知症が進むと、食べるとか、呑み込む、

がわからなくなってしまうこともあるらしい。

もしくは、呑み込むことができないとは

筋力の衰え、即ち生きる力、生命力が

もう衰えてきているのだと、友人に言われて

私はやっと、状況を理解することができた。

 

眠っている時間が長くなって。

弟やのりちゃんが声をかけても、起きないこともあるらしい。

話してる最中にす~っと寝てしまうこともあると・・

 

そんな風に寝ている時間がどんどん長くなって

人は永遠の眠りにつくんだな。。。

 

 

6月

母とりえと、父に会いに行く。

もうとっくに認知症だから

まともな会話はできないけど。

母やりえが声をかけえると眼をあいた。

手を握ると、強く握り返してきた。

父はず~っと笑顔だった。

ただ手を握り返し、ただ笑顔を返し

スローモーションの映像でみているような

なにかもう

父とは、別の存在のようにも思えた。

 

母はとても力強い声で繰り返す。

「じいちゃん、がんばんだよ!がんばんだよ!」

 

父の日々とは、今、どんな感覚なのだろう。

点滴で、もう食事はしてないから

声をかけられ目を覚まし、また眠りにつく

ずっと、夢を見ているのだろうか。

 

2019年7月28日

父は永遠の眠りについた。

 

呼吸が荒いと病院から言われて

弟が会いに行った直後だった。

 

身内の人が会いに来ると、そのあとすぐ

亡くなる方多いんですよと、病院では言ってたらしい。

 

待っているのかな

そして、安心するのかな。。